1. 飲むという行為の、その奥にあるもの
水がなければ、人は生きられない。
でも、ただ渇きを潤すだけではないのが「飲む」という行為の本質だ。そこには、誰かとグラスを交わす時間があり、記憶に残る味わいがあり、人生の節目に添えられる“物語”がある。Thirsty(サースティ)は、そうした“飲む体験の奥行き”を掘り下げ、文化としての飲料を伝えるメディアである。
ワイン、日本酒、抹茶、クラフトビール、ノンアルまで──
喉を潤すものには、それぞれに「背景」がある。つくり手の哲学、土地の記憶、器の感触、誰と飲むかという関係性。Thirstyは、それらを物語として丁寧にすくい上げ、「飲むこと」を軸にカルチャー、旅、そして生き方を読み解いていく。
2. 渇きこそ、喜びの入り口
Thirsty という名前には、ふたつの「渇き」が込められている。
ひとつは、文字通りの喉の渇き。もうひとつは、まだ知らないものに出会いたいという知的好奇心、文化への渇望だ。飲むことで体が癒えるように、読むことで心も潤う。Thirstyは、そんな「生きるよろこび」に寄り添うメディアでありたいと願っている。
私たちは、ただ飲料を紹介するのではない。
その一杯を選ぶ理由、その飲み方が生まれた風土、その飲み物が語る未来にまで想いを馳せる。今の一口が、知らなかった世界とつながるきっかけになる。Thirstyは、飲むことを通して「今を生きる意味」を再発見する旅でもある。
3. 五感で味わう、ストーリーメディアとして
記事は、体験の延長であるべきだ。Thirstyは、読む人の五感を刺激する文章と写真、そして“誰かに話したくなる”ようなエピソードを大切にしている。まるで、グラスを傾けながら聞く酒場の語りのように、どこかやわらかく、でも記憶に残るトーンを目指している。
私たちが紹介するのは、商品ではなく“時間”だ。
器の重み、蒸気の香り、氷の音、微炭酸の泡。そうしたディテールの中にある感動を、読み手に伝える。飲むことは、日常の中の非日常。Thirstyは、そんなかけがえのない瞬間を、文章と写真で掬いあげ、読者の喉と心を静かに潤していく。