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【大阪プロセッコDOCストリート】スパークリングが似合う街、大阪でイタリアの泡と出会う3日間

都市の喧騒を抜け、泡のはじける音とともにふわりと非日常が訪れる。そんな時間が、大阪・道頓堀で叶う日がやって来る。イタリアの誇るスパークリングワイン「プロセッコDOC」が大阪で大規模イベントを開催。その名も「大阪プロセッコDOCストリート」。文化が交差するリバーウォークに、29ものワイナリーと厳選フードが集結し、大人の好奇心を刺激する3日間が幕を開ける。

プロセッコDOCとはなにか?


プロセッコDOCは、イタリア北部ヴェネト州とフリウリ=ヴェネツィア・ジュリア州で生まれる、DOC(保護原産地呼称)に認定されたスパークリングワイン。グレーラ種という白ブドウから主に造られ、軽やかな泡と、フレッシュでフルーティーな香りが特徴だ。その8割以上が海外に輸出されるほど、世界中でラブコールが絶えない存在である。

バランスの取れた酸味とほのかな甘さが魅力で、単体でのアペリティフとしても、食中酒としても汎用性が高い。プロセッコをベースにしたカクテルも広く愛されており、イタリア文化の気軽な贅沢の象徴とも言える。

道頓堀が変貌する、大人の泡ストリート


イベント「大阪プロセッコDOCストリート」は、2025年5月30日(金)〜6月1日(日)の3日間、「とんぼりリバーウォーク」(戎橋・グリコ看板前)に特設ブースを設けて開催される。大阪の観光名所のど真ん中に、イタリアの風が吹き抜ける。

1杯500円または800円、2種飲み比べセットが1,100円という嬉しい価格で、普段レストランやバルでしか味わえない本場のプロセッコDOCに気軽にトライできる。気に入ったワインはその場でボトル購入も可能。散歩ついででも、目的地でも、寄らない理由がない。

イベント詳細はこちら

大阪カルチャーと融合するフードセレクション

泡に合わせる一皿は、味も音も賑やかな大阪らしく。ゼッポリーネやフリットといったイタリアの人気ストリートフードに、大阪名物イカ焼きや串揚げを掛け合わせた「プロセッコ・フードペアリング」が実現する。

このメニュー監修には、元「LA VINERIA BRAVURA」のオーナーでもあり、イタリア食文化のキュレーターである井口卓氏、さらにはWSET Level 3の資格をもつQoilの神林京子氏が参画。泡の魅力を最大限に引き出すセレクトに一切の抜かりはない。

ミクソロジーカクテルで広がるプロセッコ表現


注目すべきもうひとつの軸が「ミクソロジーカクテル」。伝統と革新が交わるこのジャンルは、フルーツ、ハーブ、野菜などを加えた独創的なカクテルを生み出す。また、科学的アプローチで味や香りを設計することもミクソロジーの魅力だ。

今回、CAMPARI JAPANとコラボし、このイベントだけのプロセッコミクソロジーカクテルが登場予定。グラスを傾けるたびに、新しい泡の扉が開く。

ミクソロジーとは?

「ミクソロジー(Mixology)」は、伝統的なバーテンディングの技術に加えて、素材の性質、温度、科学的手法を用いて革新的なカクテルを創作するスタイルのこと。単なる味わいだけでなく、演出や香り、色彩まで計算された体験型ドリンクとして注目されている。

全29ワイナリーによる日替わりグラスセレクション

イベントでは、日ごとに違ったワイナリーから選び抜かれたプロセッコDOCをオンリスト。その場で飲めるだけでなく、気に入ればボトル購入も許される“出会い”のあるセレクションだ。

以下は全参加ワイナリー一覧(※各日の提供銘柄は来場時にご確認を)

  • ワイナリー情報はイベント当日発表予定

新しいお気に入りと一期一会の出会いがあるかもしれない、その期待感だけで、すでにグラスは満たされている。

「とんぼりリバーウォーク」という舞台の意味


道頓堀の運河沿いに広がる「とんぼりリバーウォーク」は、グリコ看板前の聖地でありながら、近年アートやカルチャーイベントの会場にも活用されてきた都市的余白だ。

メジャーとローカルが交差し、外国人観光客も多く往来するこの場で、異国の泡を振る舞う。まるでミラノと難波が地下で繋がっていたかのような、不思議な共振を感じることになるはず。

プロセッコではじける2025の夏スタート

プロセッコDOCは、格式ばった“ワイン文化”とは違う。街角で飲むために、笑って過ごすためにある泡。だからこそ、大阪という街との相性は抜群だ。とんぼり、夜風、串揚げ、光る泡。そのすべてをひとつにまとめた「大阪プロセッコDOCストリート」は、この春最もカジュアルで洗練された酒の冒険かもしれない。泡の音に誘われて、恋の始まりのようなひとときを。

この記事を書いた人

J.S.A Wine Expert / Sake Diploma。酒の香りにとことん弱い。都市とローカルを往復しながら、その土地の一杯に耳をすませている。これまでに開催したワイン会・日本酒会では、のべ5000人以上に酒を注いできた。抹茶の世界にも、静かに足を踏み入れはじめたところ。飲んだ先に広がる世界を求めて、今日も一杯、のち一文。

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