ONIBUS COFFEE 中目黒はただのコーヒースタンドではない。コーヒー好きも、そうでない人も虜にする、都市の中の“豊かさ”が詰まった一杯がここにある。
ONIBUS COFFEE 中目黒とは——唯一無二のストーリーと哲学
なぜ「ONIBUS」?店名に込められた意味
「ONIBUS」とはポルトガル語で「バス」。バスのように人と人、土地と土地をつなぎたい——そんな思いから名付けた。“コーヒーは人と街の間をつなぐ文化”と捉える眼差しが、この一軒にも息づいている。
創業から現在までの歩み
2012年、坂尾篤史氏が東京・奥沢で創業。日本にスペシャルティコーヒー文化を本気で根付かせた先駆的存在だ。2016年、ついに中目黒駅すぐ脇の公園際に古民家をリノベし、この地に旗艦店を構えた。
空間の特徴と体験設計
エントランスは親しみやすい木造。「誰でもふらりと立ち寄れる」カジュアルさの裏で、1階は活気あふれるバリスタの手元を近くで楽しめるオープンスペース、2階席では線路越しの街並みを静かに眺められる。古き良き日本家屋の温もり×現代的ミニマリズムが美しく共存している。
ONIBUS COFFEE 中目黒のコーヒーとは——味の美学と産地ストーリー

©️食べログ
スペシャルティコーヒーの定義とONIBUSの視点
いわゆる“スペシャルティコーヒー”は、豆の生産地・農園、収穫・焙煎・抽出の全工程に一切妥協しない品質追求の証。ONIBUS COFFEEは自家焙煎を徹底し、「フルーティな香味」「クリーンな後味」にこだわる。浅煎り好きには新たな扉となるラインナップだ。
産地・農家へのこだわり
エチオピアやホンジュラスなど、生産現場を“自分の目”で理解し、現地との継続的なパートナーシップで仕入れる比率は80%超。生産者の情熱や土地の個性を正面から伝えるため、豆本来の「テロワール(その土地の個性)」を最大限に引き出している。
代表的なラインナップと味わい表現
・エチオピア:リッチな酸味、熟した果実のアロマ。“アイスで飲みたくなる爽やかさ”は夏の中目黒にぴったり。
・ホンジュラス:やさしい酸とリンゴのようなフレーバー。
ゲストビーンも随時入れ替わり、一期一会の一杯が楽しめる。
空間に宿るクラフトと温もり——デザイン・器・スイーツの細部

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古民家リノベーションの意義
改修された小さな古民家——“再生”に込めた想いがそのまま空間の温度となっている。和洋の意匠がブレンドされた内装は、居心地以上に「ここでしか味わえない時間」を提供してくれる。
器のこだわりと陶作家とのコラボ
やさしいブルーのカップは人気陶芸家イイホシユミコ作。一杯を包み込む“丸み”と穏やかな色彩が、コーヒーの香りと対話を始めさせる。このクラフト感がONIBUS体験の余韻をつくる。
季節のスイーツとペアリング
定番のバナナブレッドは栃木・古谷農産の無農薬小麦粉や千葉・赤座農場の卵を使用。温めてバターを添えれば、コーヒーと共鳴し合う甘さと塩味のバランスが、舌先以上に心に残る。スイーツの素材表現ひとつとっても、手仕事へのリスペクトが感じられる。
バリスタとチーム——プロフェッショナルの矜持とおもてなし
バリスタ試験制度の意義
ONIBUSでは、社内試験をクリアしたスタッフしか抽出を任されない。それは「どの1杯にも揺るぎない品質」を約束するもの。チームで味の輪郭を磨き、日々ブラッシュアップしている姿は、まさに現代的職人集団といえる。
対話の楽しみと、接客スタイル
混雑したときもスタッフの雰囲気はつねにフラット&自然体。コーヒー談義にふらっと乗れる空気感が、常連・旅行者ともに支持を集める理由。一杯の背景まで語れる奥行きが、ONIBUSらしさだ。
サステナブルな取り組み
環境負荷の低減や、良質な農園への経済還元も積極的。「コーヒーで世界を良くしたい」——その志が空間・提供・仕入れすべてに通底する。
ONIBUS COFFEE 中目黒 店舗情報・行き方ガイド
所在地・アクセス
所在地:東京都目黒区上目黒2-14-1
アクセス:東急東横線・地下鉄日比谷線「中目黒」駅より徒歩約2分、目黒川そばの裏路地沿い。駅を背に高架下をすぐ抜けて右手、公園際に佇む。
営業時間・定休日
営業時間:9:00〜18:00(変更あり・最新は公式サイト参照)
定休日:不定休
座席・利用シーン紹介
1階:カウンターと立ち飲みスペース。
2階:公園・東横線が臨める人気席。“窓辺で本を読みながら過ごす贅沢”も叶う。
週末は国内外からのゲストが訪れ賑わうが、平日午前や開店直後は比較的静か。
公式サイト・SNS
公式サイト:https://onibuscoffee.com/pages/copy-of-onibus-coffee-nakameguro
新メニューやイベント情報、オンラインストアもこちらからチェック可能。
よくある質問(FAQ)
ONIBUS COFFEE 中目黒で注文できるコーヒーの種類は?
シングルオリジン(単一産地ごとの豆)のハンドドリップ、エスプレッソ系(アメリカーノ・ラテなど)、アイスコーヒー、限定ゲストビーンも用意。豆のテロワール(産地の個性)を最大限に生かした抽出を心がけている。
店内で過ごすのに予約は必要?混雑状況は?
予約は不可。週末は特に2階席の人気が高く混雑しやすいが、回転も早いので少し待てば着席できることが多い。平日朝や夕方以降は比較的空いている。
ONIBUS COFFEE 中目黒のコーヒー豆は購入できる?
購入可能。店内1階、バーカウンター脇で各種自家焙煎豆とグッズを販売。公式オンラインストアでも通販OK。
まとめ——コーヒーがつなぐ“都市の余白”、新たな発見へ
ONIBUS COFFEE 中目黒は、都市の喧噪と余白のちょうど真ん中。一杯の深さ・街の温度・クラフトの手触り、その全てを味わいに行こう。次の休日は、自分流の“ONIBUS体験”を探しに中目黒へ——。



