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中伊豆ワイナリーヒルズ 夏フェス2025──ワインと音楽と体験のマリアージュ

真夏のぶどう畑で、五感を解き放つ2日間がはじまる。中伊豆の豊かな自然に抱かれながら、ワイン片手にライブや食、アート、そして新たな出会いを楽しめる「中伊豆ワイナリーヒルズ 夏フェス2025」。飲んで、笑って、体験して——都会では味わえない感度高めの体験がここにある。

グラスの中に、音と笑顔が踊る


2025年8月10日と11日。中伊豆ワイナリー・シャトーT.Sの開業25周年を祝して、祝祭の丘「ぐらっぱの丘」がライブフェスの舞台に。地元出身のアーティスト「さとう。」や、ワインネタの巧みなお笑いコンビ髭男爵など、注目の顔ぶれが揃う。

ラフでありながら、選び抜かれた空気感。伊豆ならではの素朴さと都会的センスが掛け合う、絶妙な「間」があるフェスという言葉が似合う。

2日間にわたるステージプログラム


両日とも午前11時から午後のライブまで、タイムテーブルぎっしり。ライブ、ダンス、ジャズ、トーク──エンタメの幅は広い。

8月10日(日)

  • 髭男爵お笑いライブ(11:00〜)
  • La-Ciela DANCE STUDIO(12:00〜)
  • 5★CARAT JAZZ QUINTET(13:00〜)
  • さとう。ライブ(14:00〜)
  • ワイナリーSPじゃんけん大会(15:30〜)

8月11日(月)

  • 伊豆のぬし釣りトークライブ(11:00〜)
  • チアリーディング パワフルキッズ(12:00〜)
  • ダンディーズ ジャズライブ(13:00〜)
  • さとう。ライブ(14:00〜)
  • ワイナリーSPじゃんけん大会(15:30〜)

それぞれ無料で観覧可能。「ぐらっぱの丘」で風を感じながら、ゆったり耳を傾けたい。

食を巡る冒険──キッチンカー&グルメガーデン


フェスに欠かせないのが“食”。中伊豆ワイナリー 夏フェスのキッチンカー陣も抜かりなし。

8月10日(日)

  • muuco(スリランカカレー)
  • OSTERIA Casa di Rana(イタリアン)
  • Imo to Cheese(三嶋クロッフル)
  • GrimmKüche(ドイツソーセージ)
  • 中伊豆ワイナリー(地元ワイン&フード)

8月11日(月)

  • AOMARU food truck(串焼き)
  • OSTERIA Casa di Rana(イタリアン)
  • Imo to Cheese(三嶋クロッフル)
  • GrimmKüche(ドイツソーセージ)
  • 中伊豆ワイナリー(定番のペアリング)

気になる人は、2日間有効の「共通飲食チケット(各日限定50シート)」でお得に楽しむのも手。

ワインを深く味わう──WINE GARDEN&スペシャルテイスティング


オーナーズレセプションハウスの室内では充実のワイン体験が展開。とりわけ注目なのが60分間のフリーフロー「WINE GARDEN」。

60分 2,500円(税込)で、伊豆ワイナリーが誇る多彩なワインを堪能できる。屋内から望むぶどう畑は、まさに飲むアート。

さらに、本館では有料テイスティング講座(大人2,000円/事前予約制)や、夏限定ドリンクとして「スプリッツァー」「極甘ワインのソーダ割り」も登場。アルコールが苦手でも、ぶどう酢の炭酸割りなどがあり安心。

伊豆らしさが息づく、個性豊かなラインナップ

中伊豆ワイナリーのワインは、「伊豆という風土をボトルに詰める」という哲学のもと、手仕事で丁寧に造られている。自社畑ではシャルドネやソーヴィニヨン・ブラン、信濃リースリング、プティ・ヴェルド、ヤマ・ソービニオンといった多彩な品種が栽培され、それぞれに異なる個性と風味が表現されている。試飲の際には、畑ごとの味わいの違いにも注目したい。

中伊豆ワイナリーとは?


開業から25年。「いかに伊豆らしいワインをつくるか」を問い続けてきた、静岡県伊豆市にあるワイン施設。10ヘクタールの畑を擁し、公式サイトで紹介されるシャトーT.Sや宿泊型グランピング施設も併設している。

創業者・下勉氏の「地域に貢献したい」という想いから始まり、1987年の試験栽培を皮切りに、伊豆の風土に適したぶどうづくりとワイン醸造を積み重ねてきた。2000年にはシャトーT.Sが完成し、ワイン製造施設とともにレストランや教会が併設された、まるで伊豆のワインリゾートのような場所へと成長している。

隣接する「ホテルワイナリーヒル」には温泉やスポーツ施設も完備。自然の中で過ごす癒やしの滞在が叶う。

手仕事と癒やしのマーケット空間


アートやセラピーを通じて新しい自分と出会う、それもこのフェスの魅力。室内会場では「クリスタル万華鏡」や「光るデコうちわ」などの体験ブース、さらにシャーベット販売の「yunasweets」やセラピー体験の「salon aile」も出店。

直筆似顔絵「ナンコツカラアゲ」や、花のクラフトができる「フローリスト杏」も並び、子どもから大人までがゆるく繋がる午後を演出する。

アートに囲まれることは、自分の余白を知ることなのかもしれない。

限定フード&ディナーで、祝祭にとどめを


食とワインのマリアージュを極めたいなら、本館レストラン「ナパ・バレー」寄りが正解。伊豆スパークリング「爽輝」と鯛のマリアージュセット(2,420円)や、要予約ディナーコース(8,800円)も用意。

夜には「特別OPEN WINE BAR」がラウンジにオープン(各日17:00〜22:00)。ライトアップされたぶどう畑を眺めながら、グラスを交わせば、それだけで旅気分。

また、8月2日・31日には別会場で「和牛マッサマン風カレー」も限定登場。ローカルとガストロノミーの交差点が、ここにはある。

レストランは他にも充実

シャトー本館には「ナパ・バレー」以外にもステーキハウス「マーベリック」や、絶景テラスで味わう「バーベキューレストラン ぐらっぱの丘」など、飲食体験の選択肢も豊富。フェスの合間に立ち寄って、料理と景色のペアリングを堪能してみては。

美味しい時間を、胸いっぱいに持ち帰る

「中伊豆ワイナリーヒルズ 夏フェス2025」は、音楽や笑いだけでなく、小さな手仕事、美味しいワイン、そして心地よい時間を静かに育てていく。旅の途中でふと出会った感動のように。日常の延長線上に非日常がある、そんな2日間をこの地で味わってみてはいかがだろう。

詳細・アクセス案内:
https://nakaizuwinery.com

この記事を書いた人

J.S.A Wine Expert / Sake Diploma。酒の香りにとことん弱い。都市とローカルを往復しながら、その土地の一杯に耳をすませている。これまでに開催したワイン会・日本酒会では、のべ5000人以上に酒を注いできた。抹茶の世界にも、静かに足を踏み入れはじめたところ。飲んだ先に広がる世界を求めて、今日も一杯、のち一文。

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