スペシャルティコーヒー

「大洗コーヒー」サザコーヒーが開発|旅と珈琲の記憶を閉じ込めた風景

波音のリズム、潮風の香り、海辺のまち大洗。その空気感を、まるで1杯のコーヒーに溶かし込んだような商品が生まれた。地域密着の名ロースター・サザコーヒーと大洗町がタッグを組んだ「大洗コーヒー」は、風景と味覚の記憶をリンクさせる、小さな冒険のような5つのコーヒーだ。ただのご当地コーヒーではない。そこには、物語があり、温度があり、そして余白がある。

大洗町×サザコーヒー、初の本気ブレンド


茨城県を代表する人気ロースター、サザコーヒーとの共同開発で誕生したのが「大洗コーヒー」。港町・大洗の風景を巡るように、5種類のオリジナルブレンドが揃う。パッケージにはイメージキャラクター「アライッペ」が描かれ、それぞれの味わいが観光名所や文化的背景と結びついている点も秀逸。

この一杯は、ただ味覚を楽しむものではない。町の風景と心象を、香りと風味で体験するツールなのである。

パッケージから味覚へ。5つの大洗を巡る

大洗コーヒーは、「神磯の鳥居&花火」「マリンタワー」「あんこう」「サーフィン」の4種に、さらにアライッペの限定ラベルも加えた全5種類。以下にそれぞれのテーマと風味を紹介する。

大洗コーヒー商品ラインナップ

  • 神磯の鳥居&花火
    エチオピアとケニアの豆による華やかで力強いブレンド。夜空の花火と海岸の苔むす鳥居を想起させる芳醇な余韻。

  • マリンタワー
    ブラジル産豆を使った、アーモンドやミルクチョコレートのような丸みのある味。展望台からの眺めと共に。

  • あんこう
    エルサルバドル産のカカオのような甘さが海鮮との不思議なハーモニーを描く。

  • サーフィン
    グアテマラの完熟豆由来の香ばしさ。活動の後にすっと沈むリラックスタイムに寄り添う。

  • アライッペ限定パッケージ(詳細非公開)
    想像力で旅する者だけに開かれた、少し秘密めいた味。

「サザカップオン」製法とは?


ラインナップはすべて、サザコーヒーが誇る「サザカップオン」パッケージで展開されている。これは、同社が独自に開発したドリップパックで、1杯分のコーヒーを鮮度保持技術により5年間保存可能。深煎りでも雑味がなく、香りと甘さがクリアに持続するのが特徴だ。

この製法により、味のピークを閉じ込めたまま、いつでも「飲む瞬間が淹れたて」になる。

またこの「サザカップオン」は、同社のオンラインショップや一部ECモールでも取り扱われており、通常購入だけでなく、ギフト配送や定期便にも対応している。こだわりの一杯を、日常の贈り物や自分時間の充実にも活かしたい。

大洗コーヒーを手に入れる方法


購入方法はよく考えられていて、観光客もリピーターも手に取りやすい構造になっている。

ふるさと納税での返礼品(2025年6月2日~)

  • 【5種×1セット】7,000円(税込寄附額)
  • 【5種×2セット】12,000円(税込寄附額)

寄附受付ポータル:
https://www.town.oarai.lg.jp/oaraifurusatolp/

対応サイト(13サイト):
楽天ふるさと納税/ふるさとチョイス/ふるなび/さとふる(LINE Yahoo!含む)/Amazon/ANA/JAL/JRE MALL/au PAY/セゾン/dショッピング/まいふるbyイオンカード/大洗町特設サイト

店舗での購入

  • サザコーヒー大洗店
    住所:茨城県東茨城郡大洗町

1個あたり300円(税込)で販売。

オンラインでの購入と送料無料特典

「サザカップオン」シリーズを含むサザコーヒーの商品は、公式オンラインストアやAmazon、楽天市場などでも購入可能。

「ガルパン」がつないだ町とロースターの縁


サザコーヒーと大洗町の縁を語るうえで外せないのが、アニメ『ガールズ&パンツァー』の存在。この作品を通じて町への関心が高まり、震災復興・人口減対策としてファンとの結びつきが形成された。サザコーヒーはその文脈を読み解き、作品のキャラクターや世界観を取り入れたブレンドを展開。深みのある味作りが話題を呼び、コーヒーが町のシンボルのひとつになっている。

大洗コーヒーは、そんな土壌の上に咲いた次の物語なのだ。

サザコーヒーというロースターの哲学

1969年創業のサザコーヒーは、茨城・東京を拠点に展開するスペシャルティコーヒーの雄。完熟豆を自社農園や信頼ある産地で買い付け、ひたちなか市の焙煎所で独自製法で深煎り。甘みとクリーンさに尖った一杯が特徴だ。

特筆すべきはそのプロ意識。品評会審査員がブレンドに携わるほど、味作りへの眼差しは鋭い。

加えて、サザコーヒーでは自社農園の徹底的な管理によって、高品質なコーヒーづくりを追求している。コロンビアの高地に位置するサザ農園(標高1,950m)では、栽培に最適な環境を活かして、ティピカ種やゲイシャ種などの完熟豆を収穫。選別には一粒単位の厳しい基準を通し、「人の手と情熱」でつくりあげられる一杯を届けている。

同社についての詳細はこちら:
https://saza.coffee/

思い出に、風景に、味覚の記憶を添えて

旅先で飲んだあのコーヒーを、もう一度思い出すトリガーが欲しい。大洗コーヒーは、そんな瞬間を持ち帰るための小さなお守りのような存在だ。ひとつひとつのパッケージに込められた大洗の物語は、カップの中でふわりと広がる。そして次の旅を、また誘ってくれる。風景とコーヒーが、たしかにひとつになった瞬間がここにある。

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