東京のカフェ文化は年々洗練され、スペシャルティーコーヒーの存在感も増している。今回はThirsty編集部が選び抜いた10店を紹介する。浅煎りトレンドの先にある本物志向の味わい、そして空間や哲学まで含めて、一杯の価値を再定義する場所ばかりである。
編集部が選ぶ、東京のスペシャルティーコーヒーの名店10選【2025年版】
1. Glitch Coffee & Roasters(神保町)
シングルオリジンに特化した浅煎りロースターのパイオニア。焙煎士・鈴木清和氏の焙煎は、果実味と酸のバランスを極限まで追求し、世界的評価も高い。抽出技術も圧巻で、まるで紅茶のような透明感が味わえる。
- 住所:東京都千代田区神田錦町3-16 香村ビル1F
- 営業時間:平日8:00~19:00 休日9:00~19:00
- 定休日:なし
- 公式サイト:https://glitchcoffee.com

2. KOFFEE MAMEYA(表参道)
豆のセレクトショップとして名高く、世界中のトップロースターから厳選された豆を取り扱う。店内ではバリスタが1対1で接客し、客の好みに合わせた豆選びをガイドしてくれる、まさに“体験型”のコーヒー店である。
- 住所:東京都渋谷区神宮前4-15-3
- 営業時間:10:00〜18:00
- 定休日:なし
- 公式サイト:https://www.koffee-mameya.com

3. Leaves Coffee Roasters(蔵前)
東京イーストエリアで確かな存在感を放つロースター。クラフト感ある店構えと、エチオピア系の鮮やかな豆選びでファンを獲得。エスプレッソからドリップまで丁寧に仕立てられる抽出に、職人の息遣いを感じる。
- 住所:東京都墨田区本所1-8-8
- 営業時間:月金土日10:00 – 17:00
- 定休日:火水木
- 公式サイト:https://leavescoffee.jp
4. LIGHT UP COFFEE(吉祥寺・下北沢)
浅煎りコーヒーの入口として、全国にファンを持つ名店。果実味を前面に出したプロファイルは、コーヒーが苦手な人にも新しい扉を開く。豆の説明も丁寧で、ワークショップも活発に行っている。
- 住所(吉祥寺):東京都武蔵野市吉祥寺本町4-13-15
- 営業時間:9:00〜19:00
- 定休日:なし
- 公式サイト:https://lightupcoffee.com
5. ABOUT LIFE COFFEE BREWERS(渋谷)
通勤路にも寄れる都市型コーヒースタンドの理想形。1.5坪のスペースに全国の有名ロースターの豆を日替わりで導入し、飽きのこない楽しさがある。テイクアウト需要に対応しながらも品質は妥協なし。
- 住所:東京都渋谷区道玄坂1-19-8
- 営業時間:9:00〜18:00
- 定休日:不定休
- Instagram:https://www.instagram.com/aboutlifecoffeebrewers
6. ONIBUS COFFEE(中目黒・奥沢)
「ライフスタイルとしてのコーヒー」を提案し続けるブランド。中目黒本店では焙煎のライブ感を間近で体験でき、洗練されたエチオピアや中米系の豆が主役。店舗デザインも北欧風で感度が高い。
- 住所(中目黒):東京都目黒区上目黒2-14-1
- 営業時間:9:00〜18:00
- 定休日:不定休
- 公式サイト:https://onibuscoffee.com/pages/locations/nakameguro
7. Switch Coffee Tokyo(目黒・代々木上原)
都市と自然の間に存在するような、静かな感性のカフェ。シグニチャーのコールドブリューや、センスあるパッケージデザインが印象的。店主のニュージーランド滞在経験も、味の哲学に表れている。
- 住所(目黒):東京都目黒区目黒2丁目3−9
- 営業時間:8:00〜15:00
- 定休日:不定休
- Instagram:http://www.switchcoffeetokyo.com
8. Fuglen Tokyo(代々木公園)
ノルウェー・オスロ発の北欧系コーヒーバー。超浅煎りのコーヒーが紅茶のように軽やかで、スカンジナビアの美意識をそのまま落とし込んだ空間も魅力。夜はカクテルバーとしても楽しめる多機能型店。
- 住所:東京都渋谷区富ヶ谷1-16-11
- 営業時間:日水木金土7:00〜1:00 月火7:00〜23:00
- 定休日:なし
- 公式サイト:https://fuglencoffee.jp/
9. Coffee Wrights(蔵前)
東京下町カルチャーと連動したロースター。焙煎・抽出ともに安定感があり、ブレンドとシングルオリジンをバランス良く揃える。イートインも落ち着いた雰囲気で、地元に根付いた愛され店。
- 住所(蔵前):東京都台東区蔵前4-20-2
- 営業時間:11:00〜16:00(土日祝 10:00〜17:00)
- 定休日:月火
- 公式サイト:https://coffee-wrights.jp
10. Single O Roastworks(両国)
オーストラリア・シドニー発のシングルオリジン専門ブランド。日本限定のドリップバッグや、サステナブルな店舗設計にも注目。固定概念にとらわれない、自由なコーヒー体験を提供してくれる。
- 住所:東京都墨田区亀沢3-21-5
- 営業時間:水〜日 10:00〜16:00
- 定休日:不定休
- 公式サイト:https://singleo.jp
Post Coffee KIOSK
また、東京大丸松坂屋百貨店に登場したPost Coffee KIOSKでは、世界各国の名門ロースタリーのコーヒーたちが日替わりで登場。東京の一角にいながら、オスロ、メルボルン、サンフランシスコのローストを旅するように味わえる。

スペシャルティーコーヒーとは?
スペシャルティーコーヒーとは、明確な生産地、精製方法、そして80点以上のカッピングスコアを持つ高品質なコーヒー豆を指す。品種や標高、農園ごとの特徴を際立たせた“豆の個性”を味わう嗜好品である。
初心者向けの選び方や楽しみ方
浅煎りのコーヒーに抵抗がある人は、まずは中煎りを選んでみるのが吉。バリスタに好みを伝えると、意外な豆との出会いがある。迷ったときは「本日のおすすめ」やテイスティングセットで入口を広げよう。
お店選びのポイント
1. 抽出方法の説明が丁寧か
2. 焙煎プロファイルが自分の好みに合っているか
3. テイクアウト対応や空間の快適性があるか
まとめ:次のコーヒーブレイクを特別な時間に
スペシャルティーコーヒーは、ただ“飲む”だけでなく、選び、知り、味わう体験そのものが魅力である。東京にはその扉を開いてくれる名店がある。次の一杯を、もっと特別なものにしてみてはどうだろうか。