みずのみず|高バナジウムかつ超軟水を両立する唯一無二の水

その水が、香りの物語を変える。赤坂の静かな一角にある「エレヴァージュ サード」で、幻のソムリエと称される吉田岳史が「これだ」と頷いた水──それが“みずのみず”だった。ただ口にするだけでなく、香りを支え、余韻を設計する水の存在。その繊細で力強い可能性を、いま改めて掘り下げる。

幻のソムリエが選んだ「水」には理由がある


吉田岳史。日本ソムリエ協会にも所属せず、ほとんど表舞台に出ない彼が唯一、水に対して見せた熱。それが“みずのみず”だった。選ばれたのではなく、惹かれた理由がある。

15年探し続けた香りの「芯」が、偶然に出会ったこの水で初めて浮かび上がった──その感覚を、吉田は「白に銀が混じったような立ち上がり」と例えた。

“香りに輪郭を与える水”という発見


“みずのみず”は、飲料との相性を超えて、それ自体が香りを立ち上がらせる役割を担う。紅茶であれ、シングルモルトであれ、トップノートが美しく開花する。液体のフィルターではなく、香りの引き金だ。

香りの成分「エステル」を繊細に取り出す性質は、まるで香水の調香師が使う透明なキャンバスのよう。

“Elevage Ⅲ”で体験する香りのペアリング


赤坂のワインバー「エレヴァージュ サード」では、その水のポテンシャルを最大限に引き出す“提供の瞬間”がある。ワインや茶葉、ウイスキーと並べるのではない。香りを支えるために添えられる。

エレヴァージュ サード 公式サイトはこちら

吉田のサービスは“寿司屋のようなワインペアリング”とも評される。温度、間、気配──水も例外ではない。

バナジウムと超軟水の絶妙なバランス


“みずのみず”は、富士山の玄武岩層から湧き出る天然水。特筆すべきは150μg/Lの高濃度バナジウム含有でありながら、硬度34.6という超軟水であること。

通常、バナジウム含有量が高まると水は硬くなるが、この奇跡の成分比率は口当たりのやわらかさと吸収率を両立し、飲用としても素材サポートとしても非常に優れている。

みずのみずが広げる、新しい水の体験


今後、“みずのみず”はさまざまな飲料との比較体験や、香りの変化にフォーカスしたコンテンツ展開を予定している。吉田自身がメルマガを通してその世界観を紡ぎはじめる計画も。

ブランドとしての目指すところは、“水の再定義”。味を邪魔せず香りを引き出す、ただ飲むためではない「選びたくなる水」へと昇華している。

みずのみず公式サイトはこちら

吉田岳史という人物が支える世界観


Elevage Ⅲを主宰する吉田岳史は、神戸や自由が丘、青山などを経て西麻布に自身のワインバーを開業。現在は赤坂に拠点を置き、美食家や文化人に絶大な支持を得ている。

業界団体非所属、メディア露出ほぼゼロ。誠実さと審美眼のみで生き残る職人のように、彼の店には“本物”を求める者だけが足を運ぶ。その世界観に“みずのみず”は静かに溶け込んだ。

すべての飲料の根源を探求する

香りを味わうという贅沢に、水が果たすべき役割はますます繊細になっている。“みずのみず”は飲料の補完ではない。飲料のポテンシャルを静かに、確かに引き出す触媒だ。

ワインだけでなく、茶やウイスキー、あらゆる飲み物が香りによって語るようになった時、きっとその奥にはこの透明な存在がある。そんな時代の扉が、今開いた。

この記事を書いた人

J.S.A Wine Expert / Sake Diploma。酒の香りにとことん弱い。都市とローカルを往復しながら、その土地の一杯に耳をすませている。これまでに開催したワイン会・日本酒会では、のべ5000人以上に酒を注いできた。抹茶の世界にも、静かに足を踏み入れはじめたところ。飲んだ先に広がる世界を求めて、今日も一杯、のち一文。

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