午後6時、ふと立ち止まって空を見上げる。赤く染まる水平線に、グラスの中から微細な泡が立ちのぼる瞬間。「HINEMOS ROKUJI」は、そんな時間にふさわしいスパークリングだ。ただのアルコールではない。これは、“いま”というかけがえのないひとときを、静かに祝福する一杯。夕暮れとともに、心がほどけていく。
ROKUJIとは「始まりの合図」
HINEMOSシリーズは、時間帯ごとに異なるテーマを託されたクラフト酒だ。その中でも「ROKUJI」は午後6時—夜の始まりへのプロローグ。シリーズのフィナーレを飾る銘柄でありながら、その名が示すのは始まりの時。そのやや逆説的な立ち位置が、ROKUJIの個性を際立たせている。
グラスに注ぐと、静かに弾ける泡。ライムや白葡萄を思わせる香りが、今夜への希望を膨らませる。
味わいは“凛としたドライ”
酸味はキレがありながらもどこか優しく、口いっぱいに広がる微炭酸。控えめな甘さが織りなすバランスが絶妙だ。マスカットやライチのフレッシュな香気に、後味のほろ苦さが全体を引き締めている。
口に含むたび、夜の表情が少しずつ変わって見える。そう感じさせる複雑なレイヤーがこの酒にはある。
“4mmp”という新しい香りの景色
ROKUJIで特筆すべきは、「4mmp」という香り成分だ。日本酒業界で近年注目されているこのフレーバーは、白ワインやホップにも通じるグリーン系のアロマを纏う。その多くは、タンパク質含量が少ない特殊な米と特定酵母の化学反応から生まれる。
この技術により得られたライチやマスカットのような香りは、スパークリングという形でさらに鮮やかに引き立っている。
フードペアリングで夜を設計する
柑橘やハーブを中心に据えた軽やかな一皿が、ROKUJIと響き合う。たとえば、鶏わさのようなシンプルながらも旨みの立った料理。あるいはシーフードカルパッチョの透明感ある味付け。
デザートには杏仁豆腐。やわらかな甘味がROKUJIの持つほろ苦さと出会うことで、また違った側面が顔を見せる。
HINEMOSという「時間のアーカイブ」
「その時の、そばに」。HINEMOSシリーズ全体に通底するこの言葉は、単なるコピーではない。時間そのものに意味を見出し、その瞬間の情景と音と香りを酒に閉じ込める試みは、まさしくアーカイブ行為といえる。
ROKUJIは始まりの時間の象徴。だが、時に終わりのように静かで、時に祝祭のように眩しい。このあいまいな境界性が、ROKUJIの魅力をより深くしている。
製品概要
– 名称:HINEMOS ROKUJI(ヒネモス ロクジ)
– 内容量:500ml
– アルコール度数:11%
– 価格:¥3,630(税込)
– 酒類分類:スパークリング日本酒(辛口)
– 商品情報と購入はこちら
配送や詳細な情報は公式サイトにて確認できるため、気になる方はぜひアクセスしてみてほしい。
夕暮れから始まるドラマを紡ぐ一杯
HINEMOS ROKUJIは、たった一杯の中に時間・空気・感情を封じ込める。夕暮れという日常のドラマが、スパークリングという演出によって特別になる。夜の始まりをただのルーティンにしないために、この一杯がある。今日という一日に、乾杯。