「良いもの」が時を越えて評価される瞬間。それを象徴するようなニュースが届いた。ラグジュアリー日本酒ブランド「MINAKI」のフラッグシップである「極幻|GOKUGEN」及びその進化形「極幻|FORMULA.2」が、世界最大規模のワイン・清酒品評会「IWC2025」で揃ってシルバーメダルを受賞。3年の歳月を経て、再び世界のステージでその存在感を示した。
ラグジュアリー日本酒、MINAKI「極幻」とは何者か
MINAKI「極幻|GOKUGEN」は、果実のような香りと繊細な味の重なりが印象的な純米大吟醸。製法は一切妥協なし ー 山形県で醸され、兵庫県産の山田錦を17%まで磨き抜く。食中酒としての完成度も驚くほど高く、国内外のトップレストランでの採用も年々増加している。
一方、「極幻|FORMULA.2」は、「極幻」の世界観をさらに透明に研ぎすました存在。山形県産の希少米・雪女神を使い、柑橘と白桃の芳香にきらめくようなミネラル感が加わる。いずれも720ml、アルコール分15%で、価格はそれぞれ32,800円と22,800円(税別)。
国際品評会IWCでの「シルバー」は何を意味するか
IWC(International Wine Challenge)は1984年に英国ロンドンで創設された世界最大級のワイン・清酒の品評会。特に2007年から始まったSAKE部門は、世界中の日本酒ファンと専門家が注目する存在となっている。審査は完全なブラインド方式。シルバーメダルは上位約30%のみに授与される名誉だ。
この受賞がどれほど難しく権威あるものであるかは、日本酒業界における“チャンピオン・サケ”の競争倍率を見れば一目瞭然。極幻がこの基準を複数回で満たしていること自体が、すでにブランドの実力を示している。
「極幻|GOKUGEN」— 香りと味わいの頂点に立つ1本
IWCの審査員コメントによると、「極幻|GOKUGEN」は洋梨や蒸し米、ほのかな花が織りなす香りと滑らかな口当たりが特徴。食事との相性も非常に良く、特に繊細な和食の流れに寄り添う1本として描写されている。
極限まで磨き込まれた山田錦を1回火入れで仕上げることで、雑味のない透明感を実現。まさに「時を味わう」ための酒と呼ぶにふさわしい存在だ。
スペック情報
- 容量:720ml
- 精米歩合:17%
- 原料米:兵庫県産山田錦100%
- アルコール分:15度
- 火入れ:1回
- 税別価格:32,800円
「極幻|FORMULA.2」— 雪解け水のように静謐で華やか
「FORMULA.2」は“第2の極幻”とも呼ぶべき位置づけ。“雪女神”を29%まで磨き上げ、透明感と落ち着きをあわせ持つ超然とした香味が広がる。白桃のような甘さと柑橘のタンニンが奏でる構成は、洗練された料理の流れに吸い込まれるようにフィットしていく。
IWCでは「清々しくドライな後味が印象的」と評され、シルバーメダルを獲得。これは日本酒が持つ多様な表現領域のひとつを突き抜けた成果といえる。
スペック情報
- 容量:720ml
- 精米歩合:29%
- 原料米:山形県産雪女神100%
- アルコール分:15度
- 火入れ:1回
- 税別価格:22,800円
「MINAKI」とはどんなブランドか
「そのひとときを、巡らせる。」というブランドコンセプトのもと誕生したMINAKIは、2022年のデビュー以来、IWCをはじめとする国際的なコンクールで複数回受賞。その洗練された味わいと体験設計は、単なる酒蔵の域を超えた新しいスタイルを確立している。
手を組む杜氏は“情熱と技術力”の両輪を備えたスタッフ陣。伝統とラグジュアリー、情緒と合理、それぞれの美意識をゆるやかに融合させながら、まったく新しい「酒の世界」を生み出している。
国際舞台で広がる日本酒の可能性
「極幻」がIWC2025で再び評価された事実は、日本酒が持つ“国際語”としての可能性をまざまざと見せつけた。和の枠を超えて、香りや味わい、体験性までもが多国籍に語られる時代において、MINAKIの試みはまさに先駆けだ。
世界で愛される日本酒とは何か、その答えをひとつの形にした「極幻」。今、日本酒に関わる全ての人間にとっての希望のような存在となっている。
新しい酒の世界に飛び込むなら
もしあなたが、まだ見ぬ美酒との出会いを求めているなら。「極幻」と「FORMULA.2」は単なるアルコールではない。“時間”と“記憶”を旅する道具として、心に静かに寄り添ってくれる。ラグジュアリーでありながら、誰にでも開かれているそのボトルの口を、今こそ開いてみてほしい。巡りゆくひとときのすべてが、雅な余韻となって広がっていくはず。