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【SAKE HUNDRED】日本酒『思凛』、世界基準に到達。IWC 2025で栄誉ある樽酒トロフィー獲得

世界最大級の酒類コンペティション「インターナショナル・ワイン・チャレンジ(IWC)」において、日本酒『思凛』が樽酒部門のトロフィーを受賞した。ウイスキー樽にも使われるミズナラで熟成された一本が、世界をうならせた。

世界の審査員を魅了した一本


IWCは1984年に創設された歴史ある品評会で、2007年からSAKE部門を設けている。『思凛』は2025年の同部門において、山形・樽酒カテゴリの最高賞「トロフィー」を受賞。全1,476銘柄のうち、栄冠を得たのはわずか32銘柄という狭き門だった。

審査員は「甘く乳酸系の香りに、ポップコーンやもち米のニュアンス。軽やかな口当たりで食中酒に最適」と高く評価した。

ミズナラ樽で育まれた、静かな革新


『思凛』の最大の特徴は、北海道産ミズナラ樽での短期熟成にある。精米歩合18%の酒米がもたらす透明感ある味わいと、樽の香りが調和し、森の中にいるようなエレガンスを感じさせる。

ブレンドされた新樽と古樽、緻密に調整された貯蔵期間。そのすべてが静かに香る余韻へと結実している。

ミズナラとは何か?

ミズナラは日本固有のオーク材であり、ウイスキー業界では「ジャパニーズオーク」として知られている。香木にも似たスパイシーで芳醇な香りを持ち、日本酒への応用はまだ新しい挑戦である。

その香りは、日本酒に新たなニュアンスを加え、国内外の愛飲家を惹きつけてやまない。

ラグジュアリー日本酒ブランド「SAKE HUNDRED」


『思凛』を手がけるのは、「心を満たし、人生を彩る」を掲げるSAKE HUNDRED。運営する株式会社Clearは、日本酒を文化資産として再定義し、国内外へその魅力を届けることに挑んでいる。

オンラインストアでは、『思凛』を含むプレミアムな銘柄をラインナップ。酒の先にある物語を提案している。

IWCとは何か?


IWCは、世界でも指折りの影響力を持つワインコンペティションである。ブラインドテイスティングにより公平な審査が行われ、日本酒部門は今や世界標準の指標となった。

この場での受賞は、品質だけでなくブランドの信頼性をも高める重要な認証でもある。

『思凛』の価格と購入方法


『思凛』は山形の酒蔵・奥羽自慢で醸造された。720ml入りで税込価格は¥41,800。購入はSAKE HUNDREDの公式ストアにて受け付けている。

数量限定のため、会員登録による先行案内の受信が推奨される。

香りの森へ、一歩踏み出す


『思凛』の受賞は、日本酒の未来を映す鏡である。ミズナラの森を連想させる香り、穏やかで複雑な味わい。伝統と革新のはざまで生まれた一杯が、国境を越えて評価された今、次なる一口はあなたの番かもしれない。

この記事を書いた人

J.S.A Wine Expert / Sake Diploma。酒の香りにとことん弱い。都市とローカルを往復しながら、その土地の一杯に耳をすませている。これまでに開催したワイン会・日本酒会では、のべ5000人以上に酒を注いできた。抹茶の世界にも、静かに足を踏み入れはじめたところ。飲んだ先に広がる世界を求めて、今日も一杯、のち一文。

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