日本酒

【“花を贈るように”】菊美人酒造が提案する新しい日本酒ギフトのかたち|想いを伝える6種のエモ消費向け酒

感情を届ける、エモ時代の日本酒


福岡県みやま市の老舗・菊美人酒造が、創業290年を迎える節目に、“感情を贈るギフト”としての日本酒を再定義する新提案「花を贈るように」のコンセプトに基づいた日本酒ギフトをリリース。

形式的な贈答から個人的な想いへ。Z世代を中心に広がる「エモ消費」の潮流のなかで、スペックではなく“気持ち”で選ばれる6銘柄が登場した。

商品ラインナップと設計思想


– 芽吹:快気祝いや新生活へ、“これから”を願う気持ちを込めて
– 花冠、移ひ菊、月映、夕凪、鈴なり…それぞれの名前と意匠にこめられた物語

スペックで選ばせない設計、情景に想いを重ねた商品名、文学の引用を交えた同梱物。さらに、手に取った瞬間に心が動くビジュアルと高揚感あるパッケージで、感性と直感で選べる設計となっている。

価格帯は1,650円〜9,680円(税込)。クラウドファンディングで260%を達成するなど、すでに高い支持を得ている。

菊美人の酒づくり:丁寧な“しぼり”に宿る哲学


このギフトの本質を支えるのは、菊美人酒造の酒づくりそのものだ。

同蔵では、一般的な機械しぼりに頼らず、雫しぼりと槽(ふね)しぼりという2種の伝統的な手法を用いて、雑味のない透明感と、米の旨味をともに引き出している。

  • 雫しぼり:酒袋を吊るし、重力のみで雫を集める。圧倒的な透明感と繊細な味わい。
  • 槽しぼり:手積みした酒袋から、自然な圧で最良の部分だけを抽出。味の奥行きと丸みが魅力。

どちらも“しぼりきらない”ことを美学とし、量よりも質、効率よりも心を重んじる姿勢が菊美人らしさを形づくっている。

「エモ」を贈る体験としての日本酒


これまで日本酒は、贈答品としての「義理」や「形式」が強く意識されていた。しかし「花を贈るように」の提案は、あくまで“感情のギフト”として、日本酒の新しい可能性を提示する。

  • 感情で選び、感情で伝える
  • スペックより情景、スペックより人間性
  • 贈る側の“心の手紙”のような1本

これまで酒を飲まなかった層にも、「贈る楽しさ」「受け取る温かさ」として日本酒を届ける、優しい設計がなされている。

商品概要

  • 名称:菊美人「花を贈るように」として展開される6種のギフト酒
  • 価格帯:1,650円〜9,680円(税込)
  • 販売:酒販店・公式オンラインストア(https://kikubijin.co.jp

この記事を書いた人

J.S.A Wine Expert / Sake Diploma。酒の香りにとことん弱い。都市とローカルを往復しながら、その土地の一杯に耳をすませている。これまでに開催したワイン会・日本酒会では、のべ5000人以上に酒を注いできた。抹茶の世界にも、静かに足を踏み入れはじめたところ。飲んだ先に広がる世界を求めて、今日も一杯、のち一文。

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